夏になってエアコンの運転スイッチを入れると、なんだかカビ臭い!なんてことは、2~3年も使用したエアコンなら別に驚くことでもないですよ?
ただでさえエアコンはすぐにカビるんですが、住宅の気密化がすすんで、臭いが室内にこもりやすくなっているのが原因です。
エアコンというものは一度でもクーラーモード(冷房)で使用するとカビが発生するための好条件を満たしてしまい、そのあとはドンドンかびが増えていく悪循環ともいえることを繰り返していきます。
カビだけではなく、内部で密かに繁殖する雑菌たちもニオイの原因です。
匂いの原因は簡単に外せるエアフィルターや前面パネルではなく、空気を冷やすための熱交換器と送風ファンに発生しているカビや雑菌です。
カビ取り剤を使えばきれいになるの?
そんな匂いや、カビ汚れなどを一掃できるのが、プロの手による内部洗浄(高圧洗浄)、いわゆるエアコンクリーニングです。
間違っても市販のカビ取り剤などを使ってはいけませんよ?!
しかし、時にはあまり汚れていないのにカビ臭さだけがあって、正直内部洗浄を頼むのはもったいない気がするときも…。
カビ臭だけを除去出来ればいいと、キッチンハイターや、カビキラー(カビ取り剤)を使って掃除しようという猛者も現れます。
確かにどちらも塩素系漂白剤なので、かびには効きそうです。
だけどちょっと待ってください、熱交換器はアルミで出来ています。
アルミはカビ取り剤(塩素系漂白剤)のような、強いアルカリ性の薬剤で錆びてしまうのです。
鉄サビは違い赤茶色ですが、アルミニウムの場合は白色になってしまいます。
こうなると、フィン表面が空気に直接触れなくなって、熱交換効率が悪くなり、かえって冷えにくくなってしまうでしょう。