スイッチオフのあとに、ずーっとエアコンが動いていませんか?
実はアレ、内部に風を通すことで、エアコン内部の汚れ防止になっています。
長時間動いているけど、本当に送風は必要なのか?
ほぼ全てのエアコンは、冷房運転終了後に送風運転をするようなプログラムになっています。
エアコンの内部温度は運転中は冷房することで冷やされています。
しかし、スイッチをオフにすると締め切られた空間となり、冷房運転中に出た結露水(湿度)と、エアコン停止後の室温上昇といった要因で、エアコン内部も、どんどん温度&湿度共に上がっていきます。
つまりエアコン内部は使われていないときに、高温多湿状態となるんですね。
カビが繁殖するのに好条件というわけです。
つまりカビの繁殖を防止解消するためにエアコン内部に空気を循環して中にたまっている湿度を排出しています。
お部屋も外の空気を取り入れて換気すると爽やかになるのと同じです。
スイッチオフのあとの送風運転は、随分エアコン内部の汚れ防止(カビなどの繁殖防止)には役立っているかと思いますが、果たしてそうでしょうか?
高温多湿状態を和らげてくれるという面では運転停止後の送風運転の効果はとても高いものでしょう。
ただしエアコンに空気を通すということは、それだけ室内の微細な汚れもエアコン内を通過するということです。
エアコンは使えば使うほど汚れるものです。
当然、汚れ防止のための送風運転時にも汚れはたまっていっています。
汚れるんだったら、すぐに止めてもいいんじゃないか?
という疑問が沸いてくるでしょう?
冷房後の送風運転では湿度を排出しているので、お部屋の湿度もだんだん上がってきます。
じめじめと感じるし室温も上がるしで、送風運転なんかやめればいいのに、と思いがちです。
でも自動送風をやめてしまうと、エアコン内部はカビの発育には好条件がそろい、どんどんとカビが繁殖していってしまうでしょう。
自動送風時に蓄積される汚れと比較しても、カビの発生を抑えたほうが、後々どちらがいいかは、言うまでもなく送風運転をするほうが良いに決まっています。
送風中は少しうるさいし、エアコン内部の湿気が室内に戻り湿度が上がったりと、あまり良いことが無いように感じますが、エアコンをカビから守るためだと思って目をつむりましょう。
エアコンのスイッチを切るのは、室外温度と室内温度ほどに下がっているか、外出時に送風にして、あとはエアコンまかせでタイマー運転、おやすみタイマーなどもいいですね。
ちなみに、すでに発生してしまったカビや臭いは、送風運転をするだけでは除去できません。
いつか、その日は来ますが、1日でも長くエアコンクリーニングの日を伸ばしたいものです。
汚れてしまったエアコンは、プロのお掃除業者に高圧内部洗浄を依頼しましょう。
エアコンの内部掃除は、素人の手に負えるものではありませんよ。