市販のエアコン洗浄スプレーは、除菌消臭効果のある洗剤の入ったスプレー缶で、スプレーするだけで、エアコンがきれいになるという謳い文句の商品です。
しかしその効果はどうでしょうか?
結論から言うとデメリットが多く、「使わないほうが良い」と言わざるを得ないようです。
洗浄スプレーって便利そうなんだけど…
理由はいくつかあり、まずひとつに洗浄スプレーの成分は洗剤ということです。
洗剤をかけて、すすぎをしないというのはどう考えても悪影響しかないと思いませんか?
仮にエアコン洗浄スプレーでエアコンの汚れを落とせたとします。
しかしそのあとで、洗剤分が乾いたら洗剤の成分が残りますね?
残った洗剤は糊(のり)の役目のような働きをしてしまうことがあり、余計に汚れやすくなってしまうのです。
それに除去した汚れはどこへ行くのでしょう?
運が良ければ、うまく冷房時の排水と共に室外へ排出されるかもしれませんが、現実は排水経路の汚れなどに引っ掛かったりするので、うまく内部の汚れは排出されないように思います。
排出されない場合は、排水ホース(ドレインホース)が詰まって室内に水が溢れてくることも起きます。
機種にもよりますが、その水で基盤がショートしてエアコンが壊れる可能性も…。
そして、あまり知られていないことですが、エアコン洗浄スプレーでクリーニングしたエアコンの熱交換器部分のアルミフィンは脆くなっていることがあるんです!
後々、分解内部洗浄で高圧洗浄を行うときに、もろくなったフィンが耐えられずに吹き飛ぶということもあるそうです。