エアコンには室内機と室外機がありますが、カビが生えて健康被害が心配されているのは室内機(室内の機械のこと)です。
エアコン内部にある冷やす(温める)部分はエバポレーター (evaporator)といい、熱交換機ともいいます。
熱交換器は熱伝導率が高い(熱がすぐに伝わる)金属のアルミニウムが使用され、素早く効率の良い熱交換が行われます。
冷房の際にこのアルミ部分で温かい空気が急激に冷やされるために、結露が起きます。
冷房を使う限り必ずカビが発生してしまう
結露現象は正常なのですが、その水がカビを発生させる要因の一つになっています。
カビは水分と、適温、栄養(ホコリやハウスダストなど)があれば育つので、エアコン内部にカビを発生させない対策というのは、現実的に非常に難しいのです。
エアコンにはカビが必ず発生するものと思ってください。
ただし、カビの発生を抑えるカビ対策はいくつかあります。
ひとつには自分で出来る手軽な方法ですが、クーラーを使ったあとは送風状態でしばらく運転させること。
これは、冷房後の熱交換器の水分を蒸発させることが主目的です。
送風運転をする時間の目安は、30分間程度が良いと思います。
ただ、最近の機種では冷暖房はあっても、送風モードが無い機種が多いように思えます。
送風モードが無い場合は、温度設定を低くした暖房運転でも同様の効果が期待出来ると思います。